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●人で発見された癌細胞が造るタンパク質 |
●癌の血液中に多く存在 |
●癌マーカーとしての測定キットも販売 |
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●癌罹患者の末梢血中に、ミッドカインの存在を発見 |
●EDTA採血により得られた血漿を検体として検査 |
●研究用試薬として完成 |
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塩基性の低分子量(分子量:13,240)のタンパク質で、細胞保護作用・成長作用、炎症性細胞の遊走を促進し炎症を促進する作用、アポトーシス(細胞死)を抑制する作用などを持つサイトカイン。(図1)
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A |
発癌、炎症、組織修復の過程で強く発現する。
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B |
人において、食道癌・胃癌・大腸癌・肝臓癌・膵臓癌・甲状腺癌・肺癌・肺癌・乳癌・膀胱癌・子宮癌・卵巣癌・前立腺癌・ニューロブラストーマ・グリオブラストーマといった多様な癌で約80%の発現増大が起こっている。 |
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健常犬と担癌犬の血漿中のミッドカイン値を測定した結果、担癌犬では有意に増加しており、治療後のミッドカイン値は劇的に下がります。 |
各種の悪性腫瘍、癌や肉腫が身体中にあるときは、ミッドカイン値が上昇してきます。
犬に多い事が知られている骨肉腫、乳腺腫、繊維肉腫、メラノーマ、前立腺癌等で上昇してきます。このとき注目すべきは、初期癌でミッドカイン値は高値を示していることです。(早期発見に有効)
また、ミッドカインの作用機序から、ミッドカインを高濃度に産出している悪性腫瘍は化学療法や放射線治療等の治療方法に、より抵抗性である事から、治療方法の決定と予後の推定に重要な情報を担当医師に提供できると考えています。 |
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がん組織(臨床検体)におけるミッドカインの発現
ミッドカインの持つ強いアポトーシス制御作用は、がん細胞の生存を助けます。ミッドカインはがん生存と深い関連が有り、これを示す事実として、ミッドカインは初期がんにおいて発現が著しく、しかもほとんどのがん種において発現している事が解明されています。その発現率は80%〜100%で、ミッドカインが、がん生存に不可欠な分子であり、ミッドカインを発現しないがん細胞は死滅します。アポトーシス抑制とがん生存に関連する多くの実験報告されている中で、bFGF(塩基性繊維芽細胞)、HGF(肝細胞増殖因子)、SCF(血球肝細胞増殖因子)等にアポトーシス抑制作用が発見され、これらのタンパク質の生理活性を阻害する分子を探索、抗がん剤としての開発、あるいは、新しくそれらリガンドの受容体を目標とした抗がん剤を開発する研究もさかんであり、ミッドカイン発現の阻害剤であるミッドカインアンタゴニストは抗がん剤開発の目標となっています。bFGF、HGF、SCF等が多くのがん細胞で発現していることは確かめられています。これらのたんぱく質は正常血中にも多く存在し、がん発生時において正常との区別がつけにくいのですが、ミッドカインは、産生部位も限局され、極めて低濃度で血中に存在するため、極めてがんの早期発見が可能です。
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【参考文献】
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Nakagawara A,Milbarnt J, Muramatsu T,Deuel TF, Zhao H, Cnaan A, Brodeur GM. Differential expression of pl;eiotrophin and midkine in advanced neurobalstomas Cancer Res 1995 Apr 15;55(8):1792-7 |
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Mishima K, Asai A, Kadomatsu K, lno Y, Nomura K, Narita Y, Muramatsu T, Kirino T, lncreased expression og midkaine during the progression of human satrocytomas.:Neurosci Lett. 1977 Sep 12;233(1):29-32. |
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Tsutumi M,Kdomatsu K, Tsujiuchi T, Sakitani , lkematsu S, Kubozoe T, Yoshimoto M, Muramatsu T, Sakuma S, Konishi Y. Overxpression of midkine in pancreatic duct adenocarcinomas induced by N-Nitrosobis(2-oxopropyl)amine inhamsters and their cell line. Jpn J Cancer 91(01)979-86 |
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